福岡県朝倉市に面白い若者がいる

西日本新聞 社会面

 福岡県朝倉市に面白い若者がいる。「畳」の刺しゅう入り野球帽と畳表のネクタイがトレードマーク。老舗畳店を営む傍ら「畳屋ラッパー」として活動する徳田直弘さん(28)だ。住宅の洋風化で苦戦する畳店業界や原料イグサの産地を盛り上げようと「畳あめ」の商品化を進める彼を取材し、壮大な夢に触れた。

 板張りの床の一角に畳を敷き、靴を脱いで茶の湯を楽しむ‐。欧州の富裕層ではこんなたしなみが静かなブームだとか。彼は昨夏に渡仏し、ラッパーの装いで日本製畳をPR。「ブームが広がれば“畳文化”を逆輸入できる」。幅広い発信で巻き返す狙いだ。

 「飲み物こぼすとめちゃくちゃ焦る/畳で居眠り顔に跡付く」‐。自虐的な詞も含む自作の「畳ラップ」でつづる畳への親近感。「音楽のパワーで挑むのは大事な日本文化の復権。家業は父に託し、4代目の青春を懸けてます」。朝倉の若きラッパーから目が離せない。 (木村貴之)

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