「あなたの『生き方・老い方』応援本」(定価500円)・・・

西日本新聞 オピニオン面

 「あなたの『生き方・老い方』応援本」(定価500円)-。東京・多摩市がこんなタイトルで編集した健康長寿の指南書が“ご当地ベストセラー”になっているそうだ

▼同市はかつて日本最大の新興住宅地として注目された多摩ニュータウンが広がる地域。それが今では“オールドタウン”と呼ばれることも。平成の初めまで5%だった高齢化率は28%に達した

▼そこで市が掲げるのは、老いても健やかで幸せが実感できる「健幸都市」づくり。住民のライフステージを自立期(30代まで)、仕事・家庭けん引期(40~50代)、再構築期(60~74歳)と順に仕分けし、75歳以降を満喫期と位置付ける

▼つまり、老いを前向きに捉える行政。ステージごとの食、運動のヒントなどをつづった指南書は1年半で2千部以上売れ、内容を理解した人に合格証を授ける「ライフウェルネス検定制度」も人気という

▼こちらも長寿を目指すが、健幸度はどうか。安倍晋三首相の在職日数が先日2720日を超え、歴代3位に。このまま行けば今秋に歴代1位となる長期政権を視野に、首相は今夏の参院選に臨む

▼憲法改正、力強い日本外交…。自民党の公約にぴんとこないという声も聞く。年金財政の不安をあおるような話が霞が関から発信される昨今。国はどこまで暮らしを応援してくれるのか。参院選は国民が政権に採点を下す厳しい検定制度であることをお忘れなく。

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