鬼に追われ「怖いよ」 息災祈る「獅子回し」 うきは市樫ケ平集落

西日本新聞 筑後版

家の中まで入ってきた鬼につまかり、叫び声を上げる子ども 拡大

家の中まで入ってきた鬼につまかり、叫び声を上げる子ども

 うきは市浮羽町妹川の樫ケ平地区で9日、地域に伝わる伝統の「獅子回し」があった。赤鬼、青鬼姿の若者衆が青竹を打ち鳴らしながら集落を駆け回り、逃げ回る子どもたちをつかまえては、抱え上げたり、尻をたたいたりして1年間の無病息災を祈願した。

 田植えの後の慰労とともに、豊作や健康を祈る「さなぼり」行事で、明治期中頃から続くとされる。普段静かな山里だが、この日に合わせて帰省する家族も多いという。

 樫ケ平天満宮での神事の後、鬼たちに続いて獅子頭2頭が集落内の各戸を訪問。家の中などに隠れた子どもを見つけ出すと、長さ約2メートル、太さ約10センチの竹を尻めがけて振り上げ、年齢に応じた強さで一撃。

 父親の実家に遊びに来ていた久留米市南町の堀江陽大(はると)ちゃん(3)は「どんなに逃げても追いかけてきて、とても怖かった」と涙をこらえて話した。

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