福岡市で戦争の傷跡巡る 福岡大空襲前に

西日本新聞 ふくおか版

旧十五銀行福岡支店のあった場所の近くで、福岡大空襲の悲劇について説明する首藤茂吉さん(中央) 拡大

旧十五銀行福岡支店のあった場所の近くで、福岡大空襲の悲劇について説明する首藤茂吉さん(中央)

 1945年6月19日の福岡大空襲から間もなく74年を迎えるのを前に、福岡市の戦争遺跡を巡るバスツアーが9日に開かれた。10代の若者からお年寄りまで約20人が参加、郷土史家の首藤卓茂さん(71)が各地で戦争の悲惨さを語った。

 毎年8月に開かれる展示会「平和のための戦争展ふくおか」の関係者が企画し、今年で8回目。

 戦災死没者慰霊塔がある福岡市博多区の冷泉公園を出発し、最初に向かったのは福岡大空襲で地下室に避難した63人が犠牲となった同市博多区の旧十五銀行福岡支店跡。現在は博多座のある繁華街で、首藤さんは「ここが安全と、とどまった人たちが亡くなった」と沈痛な表情で語った。

 同市中央区にあった「振武寮」跡も訪ねた。旧日本軍が特攻機の故障などによる生還者を隔離していた秘密施設。「のべ100人ほどの収容者が四六時中監視されていたのか、それほど厳格ではなかったのか、実態は分かっていない」と首藤さんは説明、参加者は当時の地図と照らし合わせていた。

 参加した同市西区の大学生、白石佳奈さん(18)は、戦争や大空襲について学校の平和学習で学んだが、跡地を訪れるのは初めて。「戦争は本当にあったんだと感じました」と話していた。

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