「同日選はあるの」

西日本新聞 社会面

 「同日選はあるの」。選挙を担当していると毎日、あいさつ代わりに尋ねられる。夏の参院選に合わせて衆議院を解散する衆参同日選のこと。本紙も含め、各紙が同日選は「見送る方向」「見送り強まる」と報じたが、果たして。

 解散が近づくと永田町に吹くという「解散風」。解散権を持つ安倍晋三首相はあいさつで「風は気まぐれでコントロールできない」と解散をちらつかせたかと思うと、翌日には「今日は風の話はしない」。奇襲こそ効果がある解散にあえて言及するのは「ない」からか。それとも「ある」からこその発言か。駆け引きとはいえ、右往左往する野党やマスコミの姿を楽しんでいるようで、しゃくに障る。

 結局、風は見ることができない。見えない、分からないことに気をもんでも仕方ない。ただ、どちらに転んでもいいように淡々と準備を進めるだけだ。浮足立ってしまえば、それこそ首相の思うつぼなのだから。 (久保田敦)

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