昭和の子どもが大好きだったのは「巨人・大鵬・卵焼き」・・・

西日本新聞 オピニオン面

 昭和の子どもが大好きだったのは「巨人・大鵬・卵焼き」。バブルの頃の女性に人気だったのは「高学歴・高収入・高身長」。「3高」「3K」と呼ばれ、理想の結婚相手ともてはやされた

▼平成になると、望ましい結婚の条件も「価値観が合う・金銭感覚の一致・雇用の安定」と現実的な「3K」に。今なら「家事と育児の分担」を加えて「4K」になろうか

▼女性が好きなものを「芋たこなんきん」と言ったのは作家の田辺聖子さん。NHK朝の連続ドラマの題名にもなったので、ご記憶の方も多いだろう。田辺さんがモデルの「大阪のおばちゃん」を藤山直美さんが好演した

▼恋愛小説の名手だった田辺さんの訃報が届いた。仕事に恋愛に、はつらつと生きる女性の姿を軽妙なタッチで描いた。田辺版で初めて「源氏物語」に触れた人もいよう。敗戦を経験し、反戦への強い思いを込めた作品も残した

▼亡き夫の「カモカのおっちゃん」との仲むつまじさは、つとに知られる。ドラマでは国村隼さんが演じた。一緒においしいものを食べ、飲み、しゃべり、笑い-。そんな夫婦の姿が浮かぶ

▼夫婦円満のこつは「そやな」と田辺さん。相手の言葉を「そやな」と柔らかく受け止める。人生のあらゆる場面で役に立ちそうだ。夫の方はいつも妻を「天才だ」と褒めちぎり、心の支えになったという。理想の結婚相手は、カモカのおっちゃんの「1K」で十分か。

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