「基地直視を」沖縄本コーナー 戦争、歴史テーマに紹介 福岡市・天神のジュンク堂書店

西日本新聞 夕刊

沖縄関連本を集めたコーナーを作ったジュンク堂書店福岡店の細井実人店長=福岡市中央区 拡大

沖縄関連本を集めたコーナーを作ったジュンク堂書店福岡店の細井実人店長=福岡市中央区

那覇勤務経験の店長が企画「深く考える契機に」

 福岡市・天神のジュンク堂書店福岡店に、「米軍基地を引き取るという選択肢」と題した沖縄関連の書籍紹介コーナーが設置されている。企画したのは、店長で九州・沖縄地区エリアマネジャーの細井実人(みひと)さん(45)。約2年半、沖縄・那覇店で勤務した経験から「基地は沖縄だけの問題ではない。本をきっかけに、沖縄のことを知ってもらいたい」と呼び掛ける。

 細井さんが那覇店に勤務していた2013年12月、当時の仲井真弘多(ひろかず)知事が米軍普天間飛行場の移設を巡り、名護市辺野古沿岸部の埋め立てを承認した。同知事は10年の県知事選で「県外移設」を訴えて当選しただけに、県民から怒りの声が湧き起こった。

 「県民が求める『県外移設』の言葉は、本土に向けられていると思った」と細井さん。これを機に基地問題を直視し、考えるようになったという。

 異動で15年に福岡に戻ると、沖縄と空気が違った。那覇店では、基地問題や日米安全保障関連の本が売れたが、福岡で売れるのは観光関連のガイドブックばかり。売れる本を紹介するのが仕事だが、それ以上に「読んでもらいたい本を紹介したい」と思った。

 コーナーを設けたのは4月21日で、米軍基地問題や沖縄の歴史をテーマにした約10種類の本を紹介。6月に入ってからは、23日の「慰霊の日」を前に沖縄戦関連の新刊を並べた。「どれが正解っていうのはない。いろいろな意見に触れて、基地問題を深く考えてほしい」と話している。

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