「正恩氏から温かい書簡」 トランプ氏 米朝再協議前向き 初会談1年

西日本新聞 国際面

 【ワシントン田中伸幸】トランプ米大統領は11日(日本時間12日)、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長から前日に書簡を受け取ったことを明らかにした。内容の詳細には触れなかったが「とても温かく、良い手紙だった」と強調。正恩氏が核実験や長距離弾道ミサイル発射を実施しない約束を守っている点を評価し、「非常に前向きなことが起こる」と述べ、中断している米朝協議の再開など交渉の前進に期待感を示した。

 書簡は昨年6月12日にシンガポールで開かれた初の米朝首脳会談から1年の節目に合わせて届けられた可能性がある。

 トランプ氏は11日、ホワイトハウスで記者団から3回目の米朝首脳会談の可能性を問われ、書簡について言及。「個人的な内容」と前置きして「私たちが非常に良い関係にあることが手紙で確認できた」と述べ、首脳会談開催について「あり得る」と意欲を示した。

 ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は同日、ワシントンでの会合で3回目の首脳会談に米国が応じる用意があると述べた上で「正恩氏が(開催の)鍵を握っている」と指摘し、北朝鮮による核兵器廃棄に向けた大きな決断が必要との認識を重ねて示した。

 トランプ氏は今月末の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)後、ポンペオ国務長官と韓国を訪れ、文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の非核化問題について話し合う意向。だが、トランプ政権は米朝協議の打開策を描けていない。来年の大統領選に向けて外交成果を示したいトランプ氏。米国内では、米朝関係の停滞が長期化すれば、非核化の道筋を明確に示せないまま、北朝鮮が求める制裁緩和に応じるなど妥協に走りかねないとの懸念がくすぶり続けている。

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