訪日客に柔道ツーリズム 「王国」福岡県が新事業 競技体験、観戦PR

西日本新聞 一面

 福岡県は、柔道体験と試合観戦、宿泊を組み合わせた海外の愛好家向け「柔道ツーリズム」事業に取り組む方針を固めた。谷亮子氏をはじめ多くの五輪メダリストを輩出してきた「柔道王国」をアピールし、インバウンド(訪日外国人客)の増加と新たな柔道国際大会の誘致、競技力の底上げにつなげたい考えだ。柔道に特化した自治体主導のツーリズムは、全国初とみられる。2019年度はモデルツアーを開催し、来年度からの本格実施を目指す。

 県は谷氏に加え、二宮和弘▽園田勇▽中村佳央、行成、兼三の中村3兄弟▽日下部基栄‐の各氏と、五輪や世界選手権のメダリストを生んできた。県内の18年度の全日本柔道連盟会員数は6456人と、全国6位を誇る。県柔道協会によると、全県に約120カ所ある道場などで柔道を始め、小中学生から全国大会で活躍する選手が多いという。

 今回、県が想定するツーリズムは柔道や日本文化に関心の高いインバウンドを対象に、道場での柔道体験や合宿、5人制抜き勝負の団体戦で「高校日本一」を争う金鷲旗高校柔道大会(西日本新聞社など主催)の観戦などを提供。著名な観光地も巡ってもらう。モデルツアーの開発と実施に関する事業費約479万円を、本年度一般会計当初予算案に計上した。

 20年の東京五輪・パラリンピックでは、ブルガリア、カザフスタン、スウェーデン、ルーマニアの各柔道チームが、福岡県を事前キャンプ地に選んでいる。県はこうした国々に加え、約60万人の柔道競技人口を擁するフランスなどにも柔道ツーリズムを売り込みたいとしている。

 スポーツ庁は18年度から、インバウンド向けに武道などを盛り込んだ自治体の活性化策を重点支援。熊本県大津町は剣道、宮崎県は剣道と弓道をテーマにしたツアーを本年度に予定している。

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ