視聴率がいまひとつらしいが、NHK大河ドラマ「いだてん」は面白い

西日本新聞 社会面

 視聴率がいまひとつらしいが、NHK大河ドラマ「いだてん」は面白い。主人公の金栗四三が九州ゆかり、という親近感はもちろんある。嘉納治五郎が東洋初の国際オリンピック委員会委員だったことも、金栗が駅伝の考案者だったことも知らない浅学の私にとっては、日清・日露戦争を経て国際社会へと踏み出していく時代の日本を「スポーツ」という視点で描くストーリーが、知的で刺激的だ。

 日本人選手は金栗らたった2人だったストックホルム大会から107年。時に政治に翻弄(ほんろう)され、商業主義に利用されながらも五輪はスポーツを愛する人の夢であり続けた。4年に1度の祭典がなかったとしたらどうだろう。ちょっと味気ない地球ではないか。

 そんなことを考えていたら思わず来年の東京五輪のチケット抽選に応募してしまった。これで自分も参加した気分になるから不思議だ。踊らされているような気も、しないではないが。 (山本敦文)

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