30町内会が防災行動計画 八代市太田郷校区 球磨川の氾濫想定

西日本新聞 熊本版

 八代市を流れる球磨川の氾濫を想定し、浸水が予想される地域の住民が命を守るために取るべき行動を時系列でまとめた防災行動計画「コミュニティータイムライン」の試行版を、川に近い太田郷校区が作成した。30ある町内会ごとに異なる内容で、今年から梅雨や台風シーズンの対応に活用しながら改善していく。市危機管理課は同校区をモデルに「他校区にも作成を呼びかけていきたい」としている。

 太田郷は、国土交通省八代河川国道事務所が2017年に公表した球磨川洪水浸水想定で、比較的大きな被害が予想されたため、事務所と市が校区にタイムライン作成を提案。2月から計4回、各町内会から会長や消防団員、防災担当者などが参加して取り組み、事務所と市の助言を受けながら試行版を完成させた。

 町内ごとに氾濫時の最大水深と浸水継続時間の予測を明記した上で、大雨警報、避難勧告、避難指示などの防災情報を5段階に色分けし、それぞれの段階で「町内会がすること」と「あなたや家族がすること」を整理した。例えば大雨警報時、町内会は「避難先を町内に知らせる」「高齢者、子ども、体が不自由な人の避難方法を考える」、住民は「家族や近所の人と情報を交換する」「家の安全を確保し、避難の準備をする」など、複数の具体的な行動内容を盛り込んだ。

 今月末ごろ、市広報紙に挟んで30町内の約7千世帯に全戸配布する。福田信一校区長(71)は「氾濫から10分以内で3メートルの水位になる町内もあり、早めの避難につなげたい」と話した。

 八代河川国道事務所の山口広喜調査課長は「防災情報の意味が分からず、避難する人が少ないのは全国的な課題。住民が地域の災害リスクを知り、防災情報が出たときに何をしなければいけないかという意識付けにつながり、意義が大きい」と評価した。

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