『日本の伝説 四国・九州』 藤沢衛彦 著 (河出書房新社・2268円)

西日本新聞 文化面

 駿河の木島長者の子、米一丸は主の一条殿に「博多から太刀を取ってくるように」と命じられる。ところがこれは、米一丸の留守中に、彼のいいなずけの八千代姫を我が者にしようという一条殿の謀略だった。一条殿の内命を受けた博多奉行は、蹴鞠(けまり)の会で米一丸に毒入りの酒を飲ませようとするが、奉行の娘の千早が替わりに飲んで米一丸を逃がす。だが、米一丸は追っ手と戦った後に自害。ほどなくして八千代姫も米一丸の墓前で自ら命を断つ‐。福岡に伝わる「米一丸と釈迦(しゃか)一御前」をはじめ、「猫騒動」「領巾振山」「満野長者」など四国・九州・沖縄の伝説80話を収録。伝説研究の基本文献「日本民族伝説全集」(1956年刊)の復刊となる「日本の伝説」シリーズの4冊目。 

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