幼稚園の頃から大好きでした 映画「アラジン」で吹き替え 木下晴香さん

西日本新聞

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木下晴香さん

 ディズニーのアニメ「アラジン」が実写映画となり、全国で公開中です。貧しい青年アラジンと王女ジャスミンの恋物語を中心に、おなじみの魔法のランプや空飛ぶじゅうたんも登場します。吹き替え版でジャスミンを担当したのが、佐賀県鳥栖市出身の木下晴香さん。もともとアニメのアラジンが大好きだったそうで…。

 ‐吹き替えの声優は初めてですね。出演のきっかけは?

 ★木下 アラジンが実写化されることを耳に挟んで「もしオーディションがあって挑戦できるなら…」とマネジャーさんにお伝えしていたんです。それでオーディションを受けたんですけど、出演が決まったという報告を受けた時は、夢のようでした。うれしさと、本当なのかと混乱しながら涙がただただ流れて。今年2月のことです。

 ‐ファンだったんですか。

 ★木下 アラジンとか、ディズニーアニメのビデオが実家にあって、幼稚園の頃から大好きでした。出演前に、アニメを見返してから臨みました。

 ‐王女ジャスミンはどういう女性でしたか?

 ★木下 実写化したジャスミン像は、アニメ版とちょっと変化しています。私の個人的なイメージでは、アニメだと、強さはありながらもおしとやかなプリンセスだったんです。けれど、今回は現代に生きる女性に合わせて、国民を一番に思っているからこそ、ものすごく深い思いを抱えていて、自分を抑え込んでいる、というイメージですね。私は王女と縁がない生活をしているので、台本に出てくる単語を、ジャスミンがどう捉えているか考えながら、台本を読み込むことを心掛けましたね。

 ‐収録で苦労したことは?

 ★木下 一番の苦労は「距離感」でした。せりふを言うとき、普段の芝居は相手がいるじゃないですか。1人でマイクの前で、映像を見ながらせりふをしゃべったので、相手がいることを想像して、声のボリュームやささやき方を自分で調節しないといけない。独り言になったり、逆に距離が近くなったりしました。収録日数も短く、いかに早く慣れるかの戦いでもありましたね。でも、慣れるとどんどん楽しくなっていきました。

 ‐落ち着いた声で演じていますね。

 ★木下 それは意識した部分だったんです。(吹き替えを演出する)監督と話をして、抑揚をつけない、ぶれない物言いができれば、と努力しました。それと、元の映像にせりふを合わせなきゃいけないけど、合わせ過ぎてもいけない。監督から「オリジナルに対抗できるのはオリジナルだけ」と言われたのが心に残って。私が演じるからこその良さをプラスしたい、と考えました。

 ‐映画の挿入歌も吹き替えています。

 ★木下 ミュージカルの舞台と違うのは、やはり元の映像があることですね。映像からいただくパワーが大きく、表情がすごい。それに合った歌を付けなきゃ、と奮い立たされました。新鮮な経験でした。

 ‐全員の声がそろった完成版を見たときの印象は。

 ★木下 2時間があっという間で、スケールの大きさに圧倒されました。1曲1曲終わるたびに拍手したくなるような。人間の深い部分が描かれていて、ジャスミンだけでなくいろんなキャラクターに共感しました。どんな方にもどこかに共感できる部分があると思います。

 ‐ところで、久しぶりに古里に戻ったそうですね。

 ★木下 あらためて仕事で九州に戻って来られるのはうれしいですね。ミュージカルではまだ九州とのご縁がないので、映画を通して声を地元に届けることができました。これから、九州でも舞台に立ちたいです。

 ▼きのした・はるか 1999年2月5日生まれ、佐賀県鳥栖市出身。子どもの頃からミュージカルに親しみ、歌番組にも出演。2017年、ミュージカル「ロミオとジュリエット」のジュリエット役でデビュー。今年東京などで上演された舞台「銀河鉄道999 さよならメーテル 僕の永遠」のメーテル役なども務めた。

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