壱岐・男岳に参拝客続々 かつては入山禁止「神秘の山」 カフェ好評

西日本新聞 長崎・佐世保版

 玄界灘に浮かぶ壱岐島(壱岐市)。その北東部、海岸から1~2キロほど入った場所に島で3番目に高い男岳(おんだけ)(168メートル)がある。行き交う漁船の目印となったため山全体がご神体と敬われ、頂上にある男嶽(おんだけ)神社には開運の神とされる猿田彦命(さるたひこのみこと)が祭られている。かつて入山すら許されなかった神秘の山に、島内外から多くの参拝客が訪れている。 

 頂上近くまで車で行くことができる。境内の展望台からは玄界灘が望め、対馬が見える日もある。本殿を囲むように、願い事がかなったお礼に奉納された大小の石猿約280体が並ぶ。

 5月1日、境内に休憩施設「おみやカフェ」がオープンした。「都会の騒々しさから離れてのんびりできる」と、参拝者から好評という。祭事後の直会(なおらい)で提供する料理を作っていた木造平屋(約30平方メートル)を、吉野理(ただし)宮司(36)がほぼ1人で3年がかりで改修。床板を張り替え、壁にはしっくいを塗った。いろりは残し、丸太を切った椅子や畳の席を備えた。「神社に立ち寄りやすくなってくれればいい」。そんな思いが込められている。

 メニューはコーヒーやココア、手作りのジンジャーエールなど。大阪から訪れた男性(83)は「木々の緑がいい。空気もおいしく感じますね」と満足そうだ。今後はユズなど壱岐産の素材を使った飲み物にも挑戦する予定。神秘さと荘厳さをそのままに、より親しまれる空間になった。

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