福岡大空襲歌い継ぐ 市民合唱団、19日の追悼式で披露

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 福岡市中心部への米軍の爆撃で、2千人以上が死傷した1945年6月19日の福岡大空襲から間もなく74年。今月19日に開かれる追悼式(同市社会福祉協議会主催)で、市民合唱団が大空襲を題材にした混声曲「焦土に涙す」を歌う。式で披露されるのは初めてで、メンバーたちは「空襲の悲惨さをストレートに伝える歌。多くの人に知ってもらいたい」と練習に励んでいる。

 空襲 空襲 ついに来た ついに来た B29

 悲痛な叫びのような歌声から始まるこの曲は1979年の福岡市制90年に合わせて誕生。作詞を地元出身の持田勝穂さん(故人)、作曲を森脇憲三さん(同)が手掛けた。

 燃え上がる 火の中で 子の名を呼ぶ母 焼けながら 火の中で 母を呼ぶ子ら

 火の海となる福岡の街や逃げ惑う人々を描いた。近年では歌われることが減っていたが、空襲の被害が激しかった福岡市博多区の奈良屋地区の住民らが中心になり「もっと知ってもらいたい」と合唱団を結成した。50~80代の56人が追悼式に向け練習を重ねている。

 メンバーの大庭保子さん(87)は、中学1年の時に同区下川端町で大空襲を経験した。家族と自宅から逃げ出し、建物の地下に逃げ込み難を逃れた。「この曲を歌うと、当時を思い出して今でも涙が出てくる」と語る。

 合唱団の代表、西頭(にしとう)公子さん(74)は「ずっと追悼式で歌いたいと思っていた。これからも歌い継いでいきたい」と力を込める。追悼式は19日午前11時から福岡市博多区の冷泉公園で開かれる。

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ