「応援団は男」今は昔 九州3大学に女性団長

西日本新聞 社会面

演舞を披露する西南学院大応援指導部応援団の山之内小春団長(中央) 拡大

演舞を披露する西南学院大応援指導部応援団の山之内小春団長(中央)

熊本大体育会応援団で初の女子団員となり、現在は団長を務める中村あゆみ団長(右)

 学ラン姿で声を張り上げ、上下関係にも厳しいイメージがある応援団で今、女性が貴重な担い手となっている。九州の大学で応援団がある6校のうち、初めて3校同時に女性が団長となった。団員不足で存続が危ぶまれるケースもある中、女性を受け入れるところが増え、かつての「男の世界」は変わりつつある。

 「応援団は人を応援したいという気持ちが大事。性別は関係ない」。熊本大体育会応援団で初の女子団長となった中村あゆみさん(21)は言い切る。3年前、半世紀の歴史を持つ応援団初の女子団員となり、現在は4人の下級生を率いる。うち男性は1人だけだ。

 昨年、歴代2人目となる女性の入団で4年ぶりに応援団が復活した西南学院大も、現在は団員7人のうち、団長を含めた5人が女性。北九州市立大も女性が団長を務める。

 九州の大学応援団6校でつくる「九州応援推進ネットワーク」などによると、福岡大には女子団員が2人おり、5月末の時点で九州大、熊本学園大も含めた6校の応援団員計51人のうち、約2割の12人が女性という。

 応援団を研究する鳥取大の瀬戸邦弘准教授(スポーツ人類学)によると、理不尽なしごきなどによって昭和の終わりごろから男性の団員が減少していく中、存続のために女性の入団を受け入れるところが出始めた。

 女性の団員が登場する映画や漫画が人気となったことも後押しとなり、近年は全国的に女性の団員が増えているという。瀬戸准教授は「女子団員は現在、応援団文化を支える大きな存在だ」と指摘する。

 北九州市立大では約20年前に初の女子団長が誕生した。応援団OB会の岡村信二会長(69)は「当時はOBにも女性の就任に反対する意見があったが、見事にやってくれた。今は女性の方が元気が良い」と強調する。九州大の中村優樹団長(22)は「性別がどうこうというのは昔のこと。活躍の機会は同じ。女子団員に負けずに、男も頑張りたい」と話している。

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