佐世保のMR左石駅に活気 カフェ開店、ピアノや駅弁も

西日本新聞 長崎・佐世保版

 佐世保市田原町の松浦鉄道(MR)左石(ひだりいし)駅で、障害者福祉サービスの一般社団法人ハートフルが、町おこしならぬ「駅おこし」に取り組んでいる。構内でカフェを開店し、誰でも自由に弾けるピアノを設置。オリジナルの駅弁や菓子も販売しながら、駅や一帯のにぎわいづくりに励んでいる。

 左石は無人駅。1945年に建てられた駅舎の中に4月、「駅カフェなごみ」がオープンした。昭和の喫茶店を思わせる雰囲気。列車が間近に感じられる開放的な空間で、カレーライスや親子丼などが手頃な値段で味わえる。

 列車の車輪の焼き印を付けた回転焼は白あん、黒あん、芋あんの3種類があり「車輪焼き」と名付けた。大村寿司(ずし)、豚の角煮など県内の名物を詰めた駅弁(予約制)も創作した。

 カフェで働くのは、ハートフルの就労継続支援B型の利用者。交代で調理や清掃、接客に従事する。ランチを楽しんだ地元の60代女性は「以前の駅はがらんとしていて寂しかった。明るくなってうれしいし、私も足を運んで盛り上げたい」と顔をほころばせた。

 ハートフル管理者の古川和幸さん(63)は左石駅がある大野地区出身で、事業所も駅のそば。愛着のある左石駅を活気づけて地元に貢献したいと、昨年秋にMRの今里晴樹社長に駅おこしを提案、快諾された。

 世界中で広がりを見せる「駅ピアノ」も好評。夕方になると、大野中の生徒が代わる代わる演奏する姿が見られる。近くの佐世保西高の生徒や近隣住民も、生まれ変わった駅に親しみを感じている。

 古川さんは「明るくなった左石駅を地元の人にもっと知ってほしい。遠方からも多くの人が訪れる駅にしたい」と話す。カフェの営業時間は午前9時から午後6時まで、不定休。

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