児童館、保育所で存続へ 佐賀市大和町松梅 市が条例改正案

西日本新聞 佐賀版

10月から公立の認可外保育所となる見通しの松梅児童館 拡大

10月から公立の認可外保育所となる見通しの松梅児童館

 地域唯一の保育施設を残して‐。佐賀市大和町松梅地区の住民の要望を受け、半世紀にわたって保育の場として親しまれてきた松梅児童館が公立の保育所として残ることになりそうだ。児童館は10月からの幼児教育・保育の無償化で対象から外れるため、利用者が減って存続が危ぶまれる事態も想定されていた。

 市が、松梅児童館を松梅保育所に改める条例改正案を6月定例市議会に提出。可決されれば、10月から無償化対象の公立の認可外保育所となる。県内では公立の認可外保育所は唐津市の一施設のみという。

 佐賀市や地域住民によると、松梅児童館は1966年に旧大和町梅野で開所し、市社会福祉協議会が運営を受託。児童館は市内に6カ所あるが、松梅児童館だけが幼児の保護者同伴を必須とせず、子どもを預かる保育を担うことが条例で認められている。

 松梅児童館には2~5歳の18人が在籍し、「松浦地区の子育ての要」として地域に親しまれてきたが、幼保無償化の対象外に。最寄りの富士町の保育園に空きがなく、大和町内の施設も12キロ離れている。松梅地区から無償化対象の保育施設に通えなくなることで、地元住民は「子育て世帯の転出につながり、地域の存続に関わる心配があった」。そこで地元の自治会が全300世帯の署名を集め、2月、無償化の対象とするよう求める要望書を市に提出していた。

 無償化対象の保育所として存続する見通しとなり、自身を含めて孫まで3世代にわたって松梅児童館で育ったという松永幹哉さん(57)は「人口減少が進む中山間地にとって子どもは宝。松梅地区でも安心して子育てができる環境が続く」と歓迎している。

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