作兵衛画を英米で展示 五輪控え文化アピール 歌手鈴木さん尽力

西日本新聞 社会面

英国と米国で展示されることになった山本作兵衛の作品「立ち掘り」(C)YamamotoFamily(田川市石炭・歴史博物館所蔵) 拡大

英国と米国で展示されることになった山本作兵衛の作品「立ち掘り」(C)YamamotoFamily(田川市石炭・歴史博物館所蔵)

山本作兵衛の炭坑記録画の世界ツアーを企画した鈴木ナオミさん

 福岡県筑豊地区の炭鉱を描き、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録された山本作兵衛の炭坑記録画が、英国と米国で展示される。来年の東京五輪・パラリンピックを機に日本文化を世界にアピールする「Bridge Together Project」(内閣官房認証)企画の一環。同県田川市出身で英国在住の歌手、鈴木ナオミさんが現地の博物館などに掛け合い、実現した。

 ツアーは9月、英・ウェールズのビッグピット国立石炭博物館で本格的に始まり、在英日本大使館(10月)、ニューヨークの「Nippon Club」(来年5月)など6カ所を予定。作兵衛画のレプリカ20点などを展示する。中でもビッグピット博物館は1980年に閉山した炭鉱が観光客向けの体験型博物館として再出発した施設。鈴木さんが同館の学芸員に作兵衛の作品集を見せたところ、大変興味を持ち、今回のツアー実現を後押ししてくれたという。

 田川市が「山本作兵衛コレクションワールドツアー」実行委員会をつくり、作品のレプリカを制作する計画。6月議会に関連予算案120万円を計上する。

 英国では18世紀後半から石炭による産業革命が起きた。鈴木さんの祖父も生前、田川市内の炭鉱で働いていた。20年以上、英国で暮らす鈴木さんは「英国人と田川の人は石炭に対する誇りを共有する。祖父から聞いた炭鉱を世界に伝えていきたい」と話している。

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