映画「マイ・インターン」は

西日本新聞 社会面

 映画「マイ・インターン」は、洋服のネット販売会社にインターンとして雇われた老紳士を描く。年下の上司に疎ましく思われても、閑職でもめげない。そんな70歳の役をロバート・デニーロが演じる。

 次第に職場の信頼を得るシーンを見ていると、老後を巡るニュースが頭に浮かんできた。希望者が70歳まで働くことを企業の努力義務にする方針、厚生年金加入を70歳以上に延ばす検討。「老後は夫婦で2千万円の蓄えが必要」とした国の審議会の報告書。それぞれ、波紋を広げている。

 年を取っても仕事は元気に続けたい。でも、これらは悪化する年金財政や人手不足のツケを、高齢者や企業に押し付けている印象が拭えない。国はまず、危機に陥ったことの検証が必要じゃないのか。

 と思い、映画に目を戻す。ニュースには首をひねるが、将来の仕事と生活を考える機会ではある。前向きに捉えてみるか、デニーロを見習って。 (河野賢治)

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