戦争の惨禍、遺品で伝える みやき町遺族会が企画展 29日まで風の館

西日本新聞 佐賀版

地元住民から集めた戦中~戦後の家族写真や戦地からの手紙 拡大

地元住民から集めた戦中~戦後の家族写真や戦地からの手紙

 戦争の恐ろしさや平和の尊さを見つめ直そうと、市民団体「みやき町遺族会」が、みやき町簑原の風の館で、戦時中の家族写真や戦地からの手紙などを並べたパネル展を開いている。同会の平野征幸さん(77)は「両親や家族を心配しながら命を落とした人たちの人生に思いをはせながら展示を見てほしい」と語る。

 遺族の高齢化が進む中、町内で戦争を後世に伝える機会を増やすために同会が初めて企画。会場には戦地から送られたかばんなどの遺留品のほか、出征時に家族や友人が無事を祈って日章旗に記した寄せ書きや、軍隊への入隊を命じる臨時召集令状(赤紙)など写真パネルを含めて約500点を展示している。身近に戦争を感じてもらうため、町内や町周辺に住む遺族からも遺品を集めた。

 同町簑原の70代女性は、戦地の兵士が妻や子どもの体への心配をつづった手紙を眺め、「生まれる1カ月前に戦争で亡くした父が頭に浮かんだ。父の顔は写真でしか知らない。つらい経験を繰り返さないために、戦争は絶対にしてはいけない」と話した。

 展示は29日まで。入場無料。火曜休館日。

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