野党結束、与党と激突 参院選大分 自民礒崎氏VS新人安達氏

西日本新聞 大分・日田玖珠版

(左)集会で支持を訴える安達澄氏。(右)支持者と握手する礒崎陽輔氏 拡大

(左)集会で支持を訴える安達澄氏。(右)支持者と握手する礒崎陽輔氏

 7月4日公示、同21日投開票の日程が有力視される参院選の大分選挙区(改選数1)には、3選を目指す自民党現職、礒崎陽輔氏(61)と野党統一候補の無所属新人、安達澄氏(49)が立候補を表明している。3年前の前回参院選では、野党統一候補の現職が自民新人候補を1090票差の僅差で破った。今回も与野党がぶつかり合う激戦となりそうだ。

 「今回は厳しい、厳しい選挙。野党は(統一候補で)一致しており、与党も自公で一致しないといけない。先頭に立って勝利をつかむ」。15日、礒崎氏は大分市内であった集会で強調した。

 国会開会中のため、週末を中心に県内各地で国政報告会を開いたり、党地域支部の集会に赴いたりして支持固めを図っている。首相補佐官や農林水産副大臣を務めた実績を強調し、賃金引き上げや幼児教育無償化などの子育て支援策を掲げて、「若い人が希望が持てる日本にしていく」と訴える。

 3選を目指す礒崎氏にとって過去2回とは様相が異なり、初めて野党統一候補とがっぷり四つとなる選挙戦が濃厚だ。2016年の参院選では野党が民進党(当時)現職に一本化し、自民新人が競り負けた苦い経験があるだけに、陣営の危機感は強い。総合選挙対策本部長の衛藤征士郎衆院議員は「党本部は党の命運をかけた選挙と注目している。非常に厳しい選挙だ」と危機感を隠さない。

 頼りは連立政権を組む公明党との共闘。5月26日、自民県連は公明の比例代表候補、公明県本部は礒崎氏を推薦する「相互推薦」を決めた。前回16年に続いて2度目。県内を地盤とする比例候補を抱える自民県連にとって“痛み”を伴うが、礒崎氏の議席死守のために決断した。

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 野党統一候補として立候補を表明している無所属新人の安達氏は連日、連合大分傘下の労組や産別組織へあいさつ回りを続け、夕方は各市町村でミニ集会を開催。「国民の方を向いていない今の政治を変える」と与党批判を強める。

 立候補を表明したのは昨年10月。新人ゆえの知名度不足を補うため連合主導での早期擁立だったが、安全保障政策などの違いから、県内での野党共闘協議は進まなかった。

 状況が動いたのは、野党5党派が5月末に決めた全国の1人区での候補一本化。これを受け、4野党の県組織の共闘も加速した。国民民主と立憲民主両党は街頭演説に国会議員を派遣し、社民党は集会に動員をかけるなど安達氏への支援も本格化した。陣営幹部は「ようやく態勢が整った。知名度の低さを巻き返し、若さと爽やかさを売りに無党派層へ浸透させる」と強調する。

 野党にとって、礒崎氏打倒は“悲願”だ。礒崎氏が初当選した2007年は旧民主、社民両党がそれぞれ独自候補を擁立。13年は候補一本化の調整が遅れ、社民推薦候補など計5人が乱立して政権批判票が分散し、敗れた。

 安達氏陣営は得票数30万票を目標に掲げる。幹部は「礒崎氏には漁夫の利で負け続けてきたが、今回は一騎打ち。一枚岩になれば絶対に勝てる」と力を込める。

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