嘉瀬川ダム貯水率20%割れ 過去最低更新 気をもむ農業関係者

西日本新聞 佐賀版

湖底に沈んでいた集落跡が姿を現している嘉瀬川ダム=15日午後 拡大

湖底に沈んでいた集落跡が姿を現している嘉瀬川ダム=15日午後

 昨秋から続く少雨の影響で、県内最大貯水量の国営「嘉瀬川ダム」(佐賀市富士町)の貯水率がついに20%を割った。12日に貯水率が過去最低を記録した後に雨が降ったものの、かんがい期に入って農業用水の需要が増え、水不足を解消する「恵みの雨」とはならなかった。佐賀地方気象台によると、梅雨入りはすでに平年より2週間遅れており、農業関係者たちは気をもんでいる。

 国土交通省武雄河川事務所によると、嘉瀬川ダムの貯水率は12日に過去最低の22・6%となり、ダム下流の嘉瀬川での工業用水と上水道の取水制限が15~20%に強化された。14日夕から15日午後にかけてダム上流域で71・5ミリの雨が降ったが、田植えの時期を迎えて一定の農業用水が必要になったため、貯水率は18日午前0時現在で19・8%となり、過去最低を更新した。

 佐賀地方気象台によると、九州北部の平年の梅雨入りは5日ごろ。今年は太平洋高気圧が北に張り出す力が弱く、梅雨前線が平年より南に停滞し、梅雨入りが遅れているという。今週末の22日の予報は一時雨で、気象台担当者は「この辺りで梅雨入りの検討に入るかもしれない」と話す。

 佐賀市上下水道局の担当者は「梅雨入り前なので、直ちに一般家庭に節水を呼び掛けることにはならない。今月いっぱい様子を見たい」としている。 

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