学生の挑戦、ネットで資金 九工大がCF会社と提携 民間活用「基礎研究にも光」

西日本新聞 九州経済面

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九州工業大の学生がフォーミュラカー大会挑戦に向けた寄付を募集しているクラウドファンディングサイト「レディーフォー」のページ

 インターネット上で資金を募る「クラウドファンディング」(CF)を活用して研究や学生活動を活性化しようと、九州工業大(北九州市)は、国内最大級のCFサイトを運営する「READYFOR」(レディーフォー、東京)と業務提携を始めた。CFの窓口を大学が担い、挑戦のハードルを下げる。同社と大学の提携は九工大で12校目。大学の新しい資金獲得手段として広がりつつある。

 個人でCFを利用する場合、運営者や寄付者と直接のやりとりが必要になる。九工大では、大学が申請を受け付けた後に「大学公認」の取り組みとして、同社が資金募集ページを開設する。寄付者への領収書発行は大学が行う。

 提携プロジェクト第1弾として、学生グループが自ら設計したフォーミュラカーで大会に出場するため、軽量ホイールの購入費などを募集。寄付額は開始10日で当初目標の50万円を超え、28日まで引き続き募集中だ。

 レディーフォーは2017年1月の筑波大をはじめ、国立大を中心に同様の提携を開始。専門の研究や学生の挑戦に、民間資金を生かす仕組みづくりを目指す。九州では18年5月に九州大と提携。利用を促すため、セミナーや希望者向けの相談会を開く大学もある。

 5月末時点で、9大学計48件で目標額の調達に成功。短編映画製作、人工衛星打ち上げ、古墳出土品の3D計測、PM2・5予測システムの運用など内容は幅広い。CFは近年、募集サイトや案件の増加もあり、全体では目標額達成率は3割程度とも言われる中、提携大学の取り組みは98%の達成率を誇る。

 レディーフォーの担当者は「CFは従来の大学への寄付に比べて資金使途が明確。『何にいくら使うか』具体的に示すことで、光が当たりにくい基礎研究なども共感を得やすいメリットがある」と話している。

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