弓道生かし訪日客誘致 「久留米まちゼミ」に体験教室

西日本新聞 筑後版

弓道教室で的を狙うまちゼミの受講者 拡大

弓道教室で的を狙うまちゼミの受講者

 久留米市の中心商店街の活性化を図る「久留米まちゼミ」に、新たに弓道体験教室のプログラムが加わった。毎年8月に高校弓道の全国大会が開かれるなど、地元ゆかりの弓道を生かし、福岡市と比べて手薄な訪日外国人客(インバウンド)の誘致を視野に入れる。

 まちゼミは、久留米商工会議所が中心となって2013年に始まった。商店主が講師役となり、グルメや美容、健康、音楽など多彩な体験型プログラムを通じて、店舗と受講者をつなぐ懸け橋となっている。年2回開催で、全100講座の今回(6月10日~7月10日)で12回目を数える。

 13日、同市東櫛原町の久留米アリーナの弓道場であった弓道教室には、中国人1人を含む初心者の受講生8人が参加した。8人は、久留米弓道連盟の水田英敏会長(76)から指導を受けながら、何も持たずに矢を放つまでの動作を繰り返したり、わらでできた的に矢を放ったりして基本的な型を学び、最後は28メートル先の的を狙う近的に挑戦した。通常は3カ月ほどかかる練習過程を2時間に凝縮した内容だったが、見事に的に命中させた受講生もいた。

 中国・吉林省出身で久留米市青峰に住む主婦の劉輝さん(33)は「姿勢のバランスを取るのが難しかったけど、面白かった。弓道は日本の礼儀を学べるので、中国人の観光客にも喜ばれると思う」と話した。

 久留米市は、弓道との関わりが深い。水天宮(同市瀬下町)の宮司で、幕末の尊王運動で活躍した真木和泉守保臣(まきいずみのかみやすおみ)は弓の名手としても有名で、真木の号「紫灘(したん)」にちなんだ「紫灘旗全国高校遠的弓道大会」は今年で21回目を迎える。市内の祐誠高弓道部は全国強豪として知られる。

 久留米商工会議所でまちゼミを担当する行徳和弘さん(59)は「久留米の強みである弓道を生かして、福岡市に集中する外国人観光客の一部を持って来たい。久留米ならではの体験型の取り組みとして、今後も継続していく」と話す。

 まちゼミ期間中の残りの弓道教室は、20日、27日、7月4日の計3回。時間はいずれも午後1時~同3時。各回定員10人で、参加費は1人2千円。

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