めんたいぴりり、釜山で上映 江口監督「交流のきっかけに」

西日本新聞 社会面

釜山フードフィルムフェスタの開幕式であいさつする江口カン監督(中央)=20日夜、韓国釜山市 拡大

釜山フードフィルムフェスタの開幕式であいさつする江口カン監督(中央)=20日夜、韓国釜山市

 食と映画の祭典「釜山フードフィルムフェスタ」が20日、韓国釜山市で始まり、開幕作品として福岡市のめんたいこ製造販売業「ふくや」の創業者がモデルの映画「めんたいぴりり」(江口カン監督)が上映された。同作の海外上映は初めて。

 ふくや創業者の故川原俊夫さんは日本統治下の釜山生まれ。戦後、福岡に引き揚げ、釜山で食べたタラコのキムチ漬けを基にめんたいこを商品化し、博多名物に育てた。「めんたいぴりり」はTNCテレビ西日本が制作したドラマを映画化し、今年1月に公開。昭和30年代の博多を舞台にめんたいこ作りに精を出す主人公や妻、周囲の人間模様を笑いと涙を織り交ぜ描く。

 上映に先立ち、舞台に立った江口監督は「おいしい食べ物や映画は記憶に残り、国境や言葉を超えて伝わる。映画をきっかけに釜山と福岡の交流がもっと生まれるといい」と述べた。

 上映後、約300人の観客から盛んな拍手が送られた。観客の一人、李昇娟(イ・スンヨン)さん(26)は「面白かった。日本のめんたいこの歴史が分かった」と話した。

 同フェスタは23日まで。家族をテーマに食にまつわるアジアや欧米の15作品を上映。映画に登場する料理を味わうイベントなどもある。 (釜山・前田絵)

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