壱岐産オリーブ着々栽培拡大 郷ノ浦町・農業生産法人

西日本新聞 長崎・佐世保版

 壱岐市郷ノ浦町の農業生産法人「壱岐オリーブ園」が、耕作されていない島内の農地を活用してオリーブ栽培を拡大している。収穫した実や葉はオリーブオイルをはじめ、さまざまな商品にして販売。代表取締役の立山明徳さん(64)は「オリーブを壱岐の産業にして、地域の活性化に貢献したい」と意気込む。

 立山さんは不動産会社や建設会社を営む。管理する別荘にオリーブが植えられているのを見て「壱岐の気候でも育つのか」と興味を持った。2010年にミカン畑だった石田町の50アールの土地で苗木約100本を試験栽培、実が成るのを確認して本格的な事業にすることを決めた。翌年は郷ノ浦町に1600本を植えた。

 一般社団法人九州オリーブ普及協会に加入し、栽培指導を受けながら毎年数百本ずつ増やし、今では約6ヘクタールで6種類4300本のオリーブを育てる。19年度は約3トンの実の収穫を予定。23年をめどに1万本に増やすのを目標にしている。

 昨年初めて害虫被害に遭い、害虫を見つける点検を毎日欠かさない。オリーブ栽培が盛んな香川県小豆島のように、木の高さを5、6メートルにせず、4メートル程度に抑えているのは台風などの強風の影響を避けるためだ。

 従業員は10人。国境離島新法の助成金を活用し、昨年から今年にかけて地元出身2人を含む4人を新規採用。化粧品会社などで勤務経験がある1人は商品開発と営業を担当し、3人はオリーブ園の運営に携わる。

 商品の種類も増えた。オリーブの葉を粉末にしたパウダーを初めて商品化した16年以降、ジンジャーシロップ、パスタ、せっけんを次々に開発。8月には化粧水や乳液などを発売する。

 主力商品はオリーブオイル。福岡市にある九州オリーブ普及協会の関連会社で18年は200ミリリットル瓶50本、100ミリリットル瓶200本を製造し、協会から「品質が非常に良い」と評価された。

 商品は郷ノ浦町のオリーブ園やインターネットで販売し、19年度の売り上げ見込みは3500万円。将来は年間5億円を目指す。

 オリーブ園の一角に、散策道や海を望む展望デッキを整備した。オリーブの実や葉の収穫体験、記念植樹など訪れた人が楽しめるイベントも計画し、オリーブ園を観光に活用する構想も練っている。

 「一緒にオリーブを栽培する人を増やし、壱岐ブランドのオリーブとして島外に発信したい」と立山さん。オリーブアイランドの夢が膨らむ。

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