コブハクチョウ3羽飛来 今津干潟

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 「水鳥の宝庫」として知られる福岡市西区の今津干潟に、3羽のコブハクチョウが姿を見せ、地元で話題になっている。野生のコブハクチョウはかつて迷鳥として、まれに日本で確認されたが、この3羽は越冬シーズンを終えても渡りをしないことから、専門家は「飼育されていた個体が逃げ出し野生化して繁殖したとみられる」と話している。

 今津干潟を観察している九州環境管理協会環境部主席研究員の岡部海都(ひろと)さん(50)によると、1羽は数年前から生息し、新たに今年4月に若い2羽が飛来しているのが見つかった。干潟に流れ込む瑞梅寺川の河口周辺で、水生植物のほか、水生昆虫、魚、カエルなどを食べているという。

 今津干潟は、絶滅の恐れがあるクロツラヘラサギをはじめ、カモの仲間などさまざまな野鳥の越冬地としてにぎわう。北帰行の終わったこの時期は、留鳥のシラサギ類などがまばらにいる状況。それだけに、北の繁殖地に渡りをしていないクロツラヘラサギなど、特徴的な姿をした鳥が見つけやすくなっている。

 18日夕、干潟周辺を散策していた近くの池麻理子さん(30)は「4月下旬に初めて気づいた。潮が引いたとき、干潟を歩く姿がかわいいので、子どもと一緒に見に来ています」と話していた。岡部さんは「このまま夏を越すと考えられる。驚かせないで、そっと見守ってください」と話していた。

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