深まる経済交流と友好の絆 ジョイ・未知子・サクライさん

西日本新聞 オピニオン面

ジョイ・未知子・サクライさん在福岡米国領事館首席領事 拡大

ジョイ・未知子・サクライさん在福岡米国領事館首席領事

 ◆九州での3年間

 今年7月の離任を前に、在福岡米国領事館首席領事としての素晴らしい3年間を振り返り、米国と九州の多岐にわたる関係を考察したい。祖先のルーツが熊本と山口にある私にとって福岡での勤務は長年の夢で、この地域は私の「心のふるさと」だ。

 私と当領事館職員は、シンプルだが広範な目標のために努力している。それは日米の強固な絆を育むこと。宇宙開発、科学技術、安全保障同盟での協力や、発展途上国繁栄のためのインド太平洋地域のインフラ整備など、日本は力強い無二のパートナーだ。両国民は相互の文化、スポーツ、食などあらゆる面で敬愛の念を抱いている。日米は協力して繁栄する。単独よりも二国が協働する方がより多くを達成できるからだ。

 在任中、九州と米国との経済的なつながりがさらに深まった。ラーメン、サラダドレッシングからロボット、温水洗浄便座に至るまで、多くの九州企業が米国市場に成功裏に進出し、多くの進出済み企業も成功し続けている。多くの自治体や組織が起業家育成やイノベーション等で米国と活発な交流を行っている。福岡県飯塚市とシリコンバレーのサニーベール市の新たな姉妹都市関係は、この地域の躍動的な成長を強化する。私たちはより多くの日本企業に米国市場への進出を希望し、多くのスタートアップ企業のグローバル展開を支援している。

 管区の九州・山口地域には二つの米軍基地があり、地域の平和と安全保障の維持に貢献している。日米同盟強化に取り組む米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)と米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)は、地元コミュニティーの支持にとても感謝している。米国はいつも、友人である日本国民へ災害復興支援を行う。地震後に米国は熊本で支援を行い、当領事館は福岡の朝倉と久留米で、佐世保の米海軍兵士は朝倉で豪雨災害後のボランティア活動に従事した。岩国の海兵隊員は昨年夏の広島での豪雨後に多くの週末を使いボランティア活動を行った。米国が支援するのは助けたいと思うからであり、日米の友好の絆が大切だからだ。

 令和の時代に、強い日米関係を維持するために日本からもっと米国に留学してほしい。皆様のおもてなしと日本のパートナーシップに感謝します。米国はいつも日本の皆様と共にいます。

 ジョイ・未知子・サクライさん 在福岡米国領事館首席領事 米ハワイ州出身。母方の曽祖父母は、熊本県と山口県にルーツを持つ。2003年、国務省に入り、東京やインドネシアなどの大使館に勤務し、16年8月より現職。夫も外交官で2人の子供がいる。

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