「二重被爆」映画 今夏公開 稲塚監督、4人の証言を紹介

西日本新聞 長崎・佐世保版

記者会見で新作映画への思いを語る稲塚秀孝さん(右)。左は山口彊さんの長女、山崎年子さん 拡大

記者会見で新作映画への思いを語る稲塚秀孝さん(右)。左は山口彊さんの長女、山崎年子さん

 広島、長崎の両原爆に遭った「二重被爆者」4人の姿を捉えたドキュメンタリー映画「ヒロシマ ナガサキ 最後の二重被爆者」が今夏、全国で公開される。二重被爆者の語り部として発信を続けた山口彊(つとむ)さん(2010年に93歳で死去)のドキュメンタリー2作を製作した映画監督の稲塚秀孝さん(68)=東京=が新たに別の二重被爆者にも取材を重ねて製作した。

 24日に長崎市役所で記者会見した稲塚さんは「1度でも悲惨な原爆に2度遭った、そんな人たちのことをもっと知ってほしい」と語った。

 稲塚さんは2004年から二重被爆の取材を開始。山口さんへのインタビューや、米ニューヨークの国連本部で核廃絶を訴えた姿などを06年と11年に映画化した。8年ぶりの作品製作の動機には、被爆者が高齢化する中で「話がもう聞けなくなる」との危機感があったという。

 今作では、山口さんの生前の姿に加え、新たに取材した長崎市など3人の二重被爆者の証言を紹介。山口さんの被爆体験を紙芝居などで伝える長女の山崎年子さん(71)や孫の原田小鈴さん(44)たちも取り上げた。

 映画は7月13日から全国で封切られ、県内では8月9~15日に長崎セントラル劇場(長崎市)で上映される。

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