久留米絣の浴衣いかが 蝶屋が初めて販売

西日本新聞 筑後版

色や柄が多様な久留米絣が並ぶ蝶屋の店内 拡大

色や柄が多様な久留米絣が並ぶ蝶屋の店内

 創業80周年を迎える老舗呉服店「蝶屋」(久留米市中央町)が今夏、久留米絣(かすり)を使用した浴衣を初めて販売する。若年層を中心に和服離れが著しいが、高倉慶応社長(51)は「浴衣で気軽に久留米絣の魅力を感じてほしい」と意気込む。

 同店が店舗を構える商店街「あきない通り問屋街」は、30年ほど前まで久留米絣を扱う呉服店も多かったという。しかし、和服離れが進み店舗も減少。高倉社長は「久留米絣の和服を買いたい観光客がいても対応できないどころか、紹介できる店もなかった」という。

 同店が中核となり取り組んでいる東京五輪・パラリンピックに向けて世界各国の着物を作る「キモノプロジェクト」で2年前、久留米絣製の着物を制作。色や模様のバリエーションの多さを目にして、浴衣にするための仕入れを決めた。

 店内には50種類以上の反物が並ぶ。広川町の3工房から色や柄、肌触りを厳選して買い付けた。手織りと比べて安価にできる機械織りを採用しており、男女とも3万~6万円代。約1カ月で仕立てられる。高倉社長は「和服としての久留米絣の価値を見直す好機。今年の夏は久留米絣で楽しんでみては」と話している。

PR

アクセスランキング

PR

注目のテーマ