「3H残業を」郵政のノルマメール 不適切営業、現場の悲鳴やまず 「改善のポーズだけ」

西日本新聞 一面

 保険内容を理解できない高齢者に不十分な説明で契約を結ばせる‐。西日本新聞が繰り返し報じてきた郵便局員による不正営業問題は、日本郵政の長門正貢社長が陳謝する事態に発展した。再発防止のためには、営業ノルマを重視する「体質」の改善が急務となる。

 本紙が独自に入手した内部資料によると、全国の郵便局では2015年度以降、顧客に契約内容を説明しないなど保険業法違反に当たる営業行為が約70件、内規違反の不適正な営業は15~17年度に約440件、勧誘に関する苦情も昨年までの約3年半で1万4千件超に上っていた。

 取材に対し、多くの郵便局員は「現実離れした重い営業ノルマが背景にある」と口をそろえる。

 保険を一度解約させ、同じ種類の保険を再契約させているとして今回問題になった保険の「乗り換え」も同様だ。郵便局内では「顧客の不利益につながるため、ニーズがない場合には勧めてはならない」と注意喚起していたが、実態は違った。内部では「転換類似」と呼ばれ、内部資料によると18年上半期には11万8千件に上り、前年同期比で約4万6千件も増えていた。

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