少雨一転いきなり大雨? 九州北部26日にも梅雨入り 前線活発化災害恐れも

西日本新聞 一面

 梅雨入りが平年(5日ごろ)より大幅に遅れた九州北部地方も、26日から向こう1週間は梅雨前線の影響で天気が崩れ、梅雨入りが濃厚となってきた。水不足の地域には恵みの雨となりそうだが、福岡管区気象台は「梅雨入り当初から梅雨末期のような大雨の恐れもある」。観測史上最も遅い梅雨は、いきなり「本番」へ。災害警戒は怠れない。

 梅雨入りが遅れた原因は、太平洋東部で赤道域の海面水温が高くなり、世界の気象に影響を与える「エルニーニョ現象」。この影響で太平洋高気圧の力が強まらず、梅雨前線を北に押し上げる力がなかった。例年は6月上旬ごろに日本列島付近に停滞する前線は、沖縄付近で足止め状態となっていた。

 ところが、ここ数日で太平洋高気圧が勢いを増し、梅雨前線が北上を開始。前線は26日朝に九州付近、27日朝には日本海付近にかかる見込み。26日は朝から九州南部、午後からは九州北部の広範囲でまとまった雨となる予想。5月以来の少雨で水位が低下した九州北部の河川やダムも渇水の危機から抜け出せそうだ。

 ただ、降り方によっては災害の恐れも。27、28両日は前線に向かって太平洋高気圧周辺から暖かく湿った空気が流れ込み、九州は雨雲が発生しやすくなる。

 そこに南から熱帯低気圧が近づき、湿った空気をたっぷり運んでくる。これが梅雨前線を刺激する。気象台は「どこで雨雲が発達するかは予想が難しいが、梅雨入りから当面1週間は大雨に注意が必要」と呼び掛ける。

 気象台によると、夏の間もエルニーニョが続く可能性が高く、梅雨全体の傾向は「7月は多雨。梅雨明けが遅れる可能性はある」という。8、9月の降水量は、ほぼ平年並みに落ち着く見通しだ。

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■筑後川水系渇水8年ぶり連絡会

 筑後川水系のダムの貯水率が低下しているとして、国土交通省九州地方整備局は26日、同水系の渇水調整連絡会を開き、対策を協議する。渇水対策としての開催は8年ぶり。

 福岡、佐賀両県が要請した。九地整は同日に渇水対策本部を設置する方針。福岡県によると、同水系の主要4ダムを合わせた貯水率は24日時点で29・9%と、平年の3分の1程度まで減っているという。

 また、筑後川から福岡都市圏に水道用水を供給する福岡地区水道企業団などは25日、渇水対策本部を設置した。

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