忘れない被災の教訓 日田市の各地区、梅雨に備え防災訓練

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 日田市の各地で、九州豪雨の教訓を生かした防災訓練が行われている。同市を含む九州北部は26日に梅雨入りした。住民たちは防災士を中心とした体験活動や講演会を通して、非常時の行動について考えている。

 夜明中町自治会の防災会は22日、夜明公民館の体育館で初めての避難訓練を行った。集中豪雨により河川が氾濫するとともに土砂災害の危険性が高まった、との想定。各家庭のケーブルテレビ付属の告知端末から避難を呼び掛けられた住民たちは、防災士らが待つ各地区の公民館に一時避難した後、体育館に移動。近くの「夜明にこにこ保育園」園児と職員も避難し、計93人が集まった。池田正広自治会長は「参加者が少ないなど反省点もあった。訓練をしないといざという時に命は守れない。これからも継続していきたい」と話した。

 銭渕町自治会は23日に実施した。住民たちは地区ごとに銭渕町公民館へ避難し、156人が集まった。女性有志は普段使わないガス釜の使い方を確認するため、初めて炊き出しに挑戦。町内の4人の防災士から指示を受けながら土のう作りもした。講演会もあり、九州豪雨で7割の世帯が被災した上宮町の当時の自治会長藤井隆幸さん(70)が、被災時の様子やその後の取り組みなどについて説明した。銭渕町では3年前から防災訓練をしている。松竹研二自治会長は「訓練は年に1度、多くの住民が参加して防災について考える貴重な機会」と話した。

 石井町の五和公民館では26日、防災研修会があった。日本赤十字社大分県支部の職員が「自宅で自分でできる防災」をテーマに講演。住民29人が避難時に備えた非常持ち出し袋に入れるべきものについて学び、炊き出しの訓練をした。

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