立ち上る黒煙、驚きと不安 桜町再開発ビル火災

西日本新聞 熊本版

火災が発生した建設中の商業施設「サクラマチクマモト」。避難した作業員らは、消火作業を見守った 拡大

火災が発生した建設中の商業施設「サクラマチクマモト」。避難した作業員らは、消火作業を見守った

 熊本市の新たなランドマークとして建設中だった桜町再開発の商業施設「サクラマチ クマモト」で発生した26日の火災。市中心部には消防車のサイレンが鳴り響き、近隣の公園などは避難してきた作業員たちであふれかえった。市民たちも不安な様子で消火活動を見守った。

 商業施設の6階で火災が発生したのは午前9時45分ごろ。地上7階地下1階の施設では当時、約2500人が作業に当たっており、現場近くの辛島公園や花畑広場には作業員たちが列をなして次々と避難した。

 避難した20代の男性作業員は「(工事現場の)責任者から施設から出るように電話があり、何だろうと見上げたら、黒煙が見えた」。別の男性作業員(40)は「火災が起きた午前10時ごろは多くの作業員が休憩する時間。不幸中の幸いだった」と振り返った。

 現場裏のマンションに住む女性(68)は外出時に火災に気付いた。「毎日、工事現場を眺めていたので驚いた。開業を楽しみにしていたので、とても気になる」。近くのビルで勤務する会社員北野憲隆さん(64)は「開発が進むビルの写真をいつも撮っていた。けが人など、大きな被害がないといいが…」と不安そうに現場を見つめていた。 

   ◇   ◇

9月開業に「影響なし」 九州産交が会見

 26日に商業施設で火災が発生した熊本市中心部の「桜町再開発」を手掛ける九州産交ホールディングス(同市)の鳥井一治執行役員は同日午後、市内で記者会見し、火災発生を陳謝するとともに、施設の建設工事を再開したことを明らかにした。9月14日の施設開業に影響がないことも強調した。

 鳥井氏は、安全を確認した上で同日午後1時に建設作業を再開したと説明。消防から安全対策が取れるまで工事で火を使う機材を使用しないよう求められたとし、「今後、安全対策を徹底した上で工事の遅れをリカバリーする」と述べた。

 商業施設を含む桜町再開発ビルの建設は2017年1月、熊本交通センターや県民百貨店などの跡地で始まった。着工前の16年6月には工事事務所で弾痕や実弾が見つかり、着工後の17年2月には工事現場の門扉に火炎瓶が投げ込まれた疑いのある事件が起きている。

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