プロ野球千葉ロッテの監督井口資仁(ただひと)さんは、福岡ダイエーの新人時代、打撃不振に悩んでいた…

西日本新聞 オピニオン面

 プロ野球千葉ロッテの監督井口資仁(ただひと)さんは、福岡ダイエーの新人時代、打撃不振に悩んでいた。「俺も入団した頃は三振王と呼ばれていたんだよ」。声を掛けてくれたのは当時の王貞治監督だった。王さんは、さりげなく自身の体験を話し始めた

▼打撃の基本はタイミング。素振りのように振れば必ず打てる。だから、投手は直球、変化球を織り交ぜ、フォームを変え、あらゆる手段を使って打者のタイミングを崩しにかかる

▼投手と打者の戦いの本質はタイミングの奪い合い。先手を取ろうとする投手のタイミングに合わせて足を上げる-。その一本足打法で王さんは投手のタイミングを自分のものにでき、三振王がホームラン王になったのだ、と

▼タイミングは、間合いや呼吸とも言い換えられよう。王さんのアドバイスは政治や外交の世界にも通用しそうだ。とりわけ、速球、くせ球、暴投、デッドボール…何でもありのトランプ米大統領が相手ならば

▼安倍晋三首相は親密さを深める「抱きつき外交」で、甘い球を投げさせようと懸命。だが、貿易交渉や安全保障を巡り、かなり厳しい球が胸元に食い込んできそうな気配も

▼28日に大阪で開幕するG20サミットに合わせ、トランプ氏をはじめ、中国やロシアの豪腕首脳との会談が予定されている。首相は自分の間合いで快打を放てるか。併殺、三重殺では困る。韓国大統領とは、呼吸が合わず“順延”に。

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