【動画あり】飾り山笠「インドア」に移転 屋外の山小屋、台風で危険

西日本新聞 ふくおか都市圏版

十一番山笠・博多リバレインに飾り付けられた熊を持ち上げる金太郎の人形 拡大

十一番山笠・博多リバレインに飾り付けられた熊を持ち上げる金太郎の人形

人形師の中村信喬さん(写真左)の指示で飾り付けが進む十二番山笠・天神一丁目

 博多祇園山笠(7月1~15日)の開幕を前にした27日、飾り山笠の飾り付けが本格的にスタートした。今年は五番山笠・東流(ながれ)(坪井治総務)と十一番山笠・博多リバレイン(松尾公平総務)の飾り山笠が従来の大通り沿いから、ビルのオープンスペースやアーケードといった「インドア」に移転。どちらも毎年のように襲来する台風で「山小屋が飛ばされて事故でも起きたら大変」との理由からで、自然の猛威が祭りのあり方にも影響を与えた格好だ。

 「もう天気に悩まされることはない」。福岡市博多区の博多リバレインとホテルオークラ福岡の間のアーケード。木製の骨組みに次々に取り付けられる人形を眺めながら、松尾総務はホッとした表情を見せた。「大化の改新」などを描いた今年の飾り山笠は山小屋が無くなったことでやや高くなり、全高12メートルになった。

 「法被やら着んでよかけん、すぐ全員集合」。昨年7月の台風7号が最接近した日、飾り山笠関係者は緊張感に包まれていた。博多リバレインでは、猛烈な風で山小屋がずれ動き、固定用鉄パイプが大きくしなっていた。すぐ横は明治通り。「山小屋が吹っ飛んで人や車を直撃したら、博多には居られん」。危機感を募らせた博多リバレインの関係者は数時間、山小屋を腕力で押さえ続けたという。

 大博通り沿いに飾り山笠を出してきた東流も、事情は同じ。舁(か)き山笠を収容していた隣接するビル1階のオープンスペースに飾り山笠を立て、舁き山笠を大博通りに出す予定だ。坪井総務は「安全第一。通行量の多い通りなので、事故が起きたら取り返しがつかない」。

 一方で、いずれも山小屋がなくなって側面を隠さない形となるため、ファンにとっては全方位から観賞が可能になるという「利点」も。28日に飾り付けが始まる東流では、表、見送りとも「源平合戦」とする境目のない飾り付けを計画。坪生総務は「今年の出来を見ながら恥ずかしくない山笠にしたい」と話す。

 このほか、この日はエルガーラ・パサージュ広場からイムズに移転した十二番山笠・天神一丁目(三苫正信総務)でも飾り付けがあった。

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