国は歓迎「新たなステージ」 諫干「非開門」最高裁判断

西日本新聞 総合面

 農林水産省は27日、国営諫早湾干拓事業で潮受け堤防排水門の「非開門」を確定させた最高裁決定を「国の主張が認められ、非開門という一つの確定判断が出た。長い時間がかかったが、新たなステージに入った」(同省幹部)と歓迎した。ただ、最高裁はこれとは別に、国が漁業者に開門を強制しないよう求めた請求異議訴訟の上告審弁論を7月に開くと決めている。省内からは「最高裁の意図が分からない」と戸惑いの声も漏れた。

 同省は7月26日に予定される弁論の準備を粛々と進める考え。農地資源課の大熊規義室長は「最高裁決定が出たとはいえ、請求異議訴訟の結論は全く見通せない」と慎重な見方を崩していない。開門を命じた確定判決の効力も生きていることから「今の段階では、非開門を前提に基金による和解を探る国の立場は変わらない」と述べた。

 開門を求める漁業者側の弁護団は非開門を前提とした国との和解協議を否定し、部分開門などを盛り込んだ和解協議を国に呼びかけているが、同省幹部は「開門を前提にした和解協議に方針転換することはない」と断言。今回の最高裁決定で弁護団の姿勢が変化するかどうかも注目しつつ、7月の弁論に備える構えだ。

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