「ウイグル人に自由を」 G20前、大阪でデモ行進

西日本新聞 国際面

 28日に開幕する20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)を前に、中国政府による少数民族ウイグル族への抑圧政策に抗議するデモ行進が27日、大阪市中心部であった。日本在住のウイグル族や支援者ら約200人(主催者発表)は「ウイグル人に自由を」と声を上げ、サミットの議題として取り上げるよう求めた。

 主催者によると、参加者のうちウイグル族は約70人。民族の象徴である青地に白い三日月と星を描いた旗を掲げ「中国政府は300万人から500万人のウイグル人を強制収容所に入れ、民族浄化しようとしている」と訴えながら約4キロを行進。「中国はジェノサイド(虐殺)をやめろ」「G20はウイグル人問題を素通りするな」と繰り返した。

 ウイグル族の参加者の多くは身元を隠すため、顔全体をお面で覆った。50歳前後の女性は「毎年夏休みに子どもを連れて実家に帰っていたが、2年前に母から電話で『もう来ないで』と言われた。家族が何をされるか分からないから連絡もできない。無事かどうかも分からない」と心配そうに語った。70代の男性は「まさに民族存亡の危機だ。いま声を上げなければ自分を許せない」と話した。

 ウイグル族を巡っては、国連の委員会が昨年、中国当局によって100万人以上のウイグル族を含むイスラム教徒が、テロ対策名目で不当に収容施設に送られた疑いがあると懸念を表明。中国政府は「完全な捏造(ねつぞう)だ」と否定している。

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