絶滅危惧のオオルリシジミ捕獲禁止 7月、大分県が条例施行

西日本新聞 社会面

 大分県は7月から、絶滅危惧種で美しい瑠璃色の羽が特徴のチョウ「オオルリシジミ」の捕獲を禁止する条例を施行する。県内では1970年ごろに絶滅したとみられていたが、2010年ごろにくじゅう高原(同県竹田市)で再発見された。生息が確認されている熊本県と長野県には既に捕獲禁止条例があり、大分県内で乱獲者が続出する事態となったため、住民の訴えにより県が条例施行に踏み切った。

 オオルリシジミは環境省のレッドリスト絶滅危惧1A類に指定されており、体長は約2~3センチ。国内の生息域は限られており、熊本県阿蘇地域など主に火山草原で見られる。

 大分県では10年のくじゅう高原に続き、15年には隣接する由布市でも見つかった。日本チョウ類保全協会員でオオルリシジミの研究をする大分市の川野雅喜さん(69)によると、県内では4月下旬から約1カ月間、飛ぶ様子を観察できるという。

 禁止条例のある熊本、長野両県では収集できないことから、全国のチョウ愛好家は大分県に集中。川野さんら研究者や竹田市の有志は昨年から、生息地に通じる道路で訪問者に声掛けして捕獲を防ぐとともに、県に対し条例による規制を求めてきた。

 県は、既存の「県希少野生動植物の保護に関する条例」の対象に追加する形でオオルリシジミを守る。違反して捕獲すれば、1年以下の懲役または50万円以下の罰金。川野さんは「地域振興や教育にもつながる地元の財産として、大切に守っていきたい」と話している。

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