工藤会、ネットで本部土地売り出し 北九州市の鑑定上回る

西日本新聞 社会面

 特定危険指定暴力団工藤会の本部事務所(北九州市小倉北区神岳1丁目)の土地がインターネットの不動産サイトで一時、マンション用地として売り出されていたことが分かった。金額は1億4千万円。売買交渉を進めている北九州市の鑑定額を上回っており、関係者は「交渉を有利にするため、工藤会側が望む額を表に出したのではないか」とみている。

 サイトに情報提供した仲介業者は、西日本新聞の取材に「工藤会の本部事務所で間違いない」と認めた。27日午後に削除されるまで、土地面積が1752平方メートルで、更地にして渡すことも記載されていた。

 市との交渉は「民間への売却は難しく、売却先は市または公益的団体を希望する。収入は民事損害賠償訴訟の賠償額に充当する」との意向を工藤会側が示し、1月から本格化した。

 市の鑑定では地価1億数千万円と、サイトの金額より低い。現存する建物の解体費用(3千万~4千万円)などを差し引いた額が、工藤会側の収入になる。市の鑑定額では賠償額が十分賄えないという判断があるとみられる。

 市側は今後も、売却収入が賠償に充てられることを担保する仕組みを工藤会側に求め、民間の購入先も探す方針。既に数社が関心を示しているという。

 現在、固定資産税滞納に伴い市が土地、建物を差し押さえている。市関係者は「工藤会側が自分たちで売り先を探し、滞納分の支払いや賠償に充てるのであればそれでいい。ただ、売り先を探すのは簡単ではないだろう」としている。

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