『平和と子どもの幸せを求めつづけて』 山下雅彦 著 (かもがわ出版・1944円)

西日本新聞 くらし面

 公民館の外壁に張られた「一人一学習」のスローガンや、高校の校門に掲げられた「校門一礼」の標語に著者は違和感を覚える。〈背後にあるのは、明治半ばから半世紀以上猛威をふるった「教育勅語」と同根の「教化主義」である〉。そこには〈市民と子どもの内心・良心の自由や学習権、多様性や公共の世界への鈍感さ〉があるという。「子どもの権利条約」の採択から30年。熊本市在住の東海大名誉教授の著者は一貫して条約の精神を説いてきた。ここ10年の講演記録や論考を集めた本書では、虐待や体罰、管理的教育などの問題、熊本地震での子どもの状況などを題材に、「子どもの幸せと平和」を築くための方途を語っている。

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