懐かしいヤギのミルク 福岡・宇美町の「うみあいす」

西日本新聞 夕刊

うみアイスを持つ小林孝昭さん 拡大

うみアイスを持つ小林孝昭さん

 戦中から戦後間もない時代に育った人には懐かしい、ヤギのミルクで作ったアイスがあると聞いた。福岡県宇美町の教えられた場所に着くと、キッチンカーの前で、オーナー小林孝昭さん(36)がヤギと一緒に待っていた。

 メェ~。ヤギの鳴き声を聞きながら、ソフトクリーム(400円)をいただく。あっさりしていて、なんとも爽やかな風味。特筆すべきは後味の良さ。食べた後に喉が渇かない。

 「今はやりの濃厚なソフトに仕上げようとすると、生クリームを入れるしかない。うちはヤギの乳100%で勝負したいので、水あめも砂糖も最小限に抑えているんです」

 ヤギの乳は栄養価が高く、牛乳に比べて脂肪球が小さいため消化が良い。ただ、乳量は牛の10分の1。搾乳できる期間も10月から半年と短い。ヤギ乳アイスの生産者が全国でも5社ほどしかない理由でもある。

 それでも独学でヤギの飼育を始めたのは、新名物をつくり、生まれ育った町を活気づけたかったから。商品名は「うみあいす」。町名の由来、古事記や日本書紀にある神功皇后の「子産み」伝説にもちなむ。産み愛す、宇美愛す。わが町の将来を担う子どもらの誕生と成長を願う思いを込めた。

 飼っているヤギは、この4年で35頭に増えた。今後は町外のイベントにも出店し、町の魅力を伝えていきたいそう。ヘルシーで希少なうみあいす。あなたの町でもいかが?

 ▼うみあいす ソフトクリームのほか、八女抹茶やあまおう風味のカップ(350円)も。宇美八幡宮内「茶房うみはち」でも販売。キッチンカーの店舗は福岡県宇美町平和1の15の25(日曜とイベント出店時は休み)。

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