「鉄道は地域の財産」 日田市で日田彦山線住民説明会 BRT望む声も

西日本新聞 大分・日田玖珠版

 「鉄道は財産、残してほしい」「バス輸送もやむを得ないのではないか」‐。九州豪雨で被災したJR日田彦山線の復旧を巡り、JR九州が示した3案の説明会が29日、日田市で開かれ、さまざまな意見が寄せられた。被災から間もなく2年が過ぎようとしているのに、JRと沿線自治体との議論の行方は見通せず、住民はもどかしさを募らせている。

 同市夜明地区の団体職員森山将樹さん(49)は「鉄道は地域の財産だ。安全で時間通りに移動できる。観光資源を生かして魅力を高めれば利用も増えるはずだ。線路の維持に必要なことがあれば住民も手伝う」と提案。同市大鶴地区大肥本町の石井徹自治会長(73)も「費用面の課題もあるだろうが、幼い頃からの思い入れのある鉄道だけに絶対に残してほしい」と訴えた。

 鉄道での復旧では、被災区間を第三セクターで運行する案や、被害の少ない区間を折り返し運転する案なども提案された。「JRや自治体に任せっきりにするのではなく、鉄道を生かすアイデアを住民側から出していくことも必要ではないか」との声もあった。

 鉄道以外での復旧を求める声も上がった。同地区大肥町の堀義幸さん(68)は地域の声を代弁して「再び災害に遭わないよう(停滞している)河川改修を急ぐべきだ」と強調し、バス高速輸送システム(BRT)を含むバス輸送での復旧を支持。「優先すべきは住民が安心して暮らせるまちづくりではないか」と述べた。

 地域に欠かせない「生活の足」は依然無残な姿をさらしたままで、復旧方針が決まらない。参加した複数の住民は口々に言った。「JRと自治体の議論がいっこうに進まないことが、じれったい。本当に沿線住民を思うのなら、とにかく早く決着をつけてほしい」

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