坂本八幡に琵琶の音 太宰府市 寺田さん奉納演奏

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 元号「令和」ゆかりの地として観光客が急増している太宰府市の坂本八幡神社(御田良知宮司)で29日、筑前琵琶奏者の寺田蝶美(ちょうび)さん(48)=福岡市=が自作の「令和 大宰府梅歌」などを披露した。境内であった社務所竣工式(しゅんこうしき)で奉納演奏した。氏子や参拝客らは、1300年前の大宰府で催された「梅花の宴」に思いをはせながら聴き入った。

 寺田さんが演奏した曲は、元号の典拠となった万葉集巻五序文の「初春の令月にして 気淑(よ)く風和(やわ)らぐ…」を取り入れた新曲。同市ではこの日が初めての披露となった。力強く、時に柔らかく弦を弾き、独特の琵琶の音と声で氏子らを魅了した。

 寺田さんは、昨年11月にあった同神社の伝統神事「神戻し」でも奉納演奏。同市の市民遺産や史跡にちなんだ「苅萱(かるかや)物語」や「嗚呼(ああ)壮烈岩屋城」を作曲したり、宝満山弘有会(こうゆうかい)の「緋桜会(ひざくらえ)」で演奏したりするなど、太宰府市とは縁が深い。

 同神社は4月1日の元号発表後「(梅花の宴を催した)大伴旅人邸跡の候補地」とされたことから、観光客が急増した。氏子会はテントを張って対応していたが今回、ユニットハウス(6畳)を加工した社務所が新設された。エアコンや冷蔵庫も完備している。木原一臣氏子会長(79)は「これで落ち着いて参拝客に対応できる」と喜んでいる。

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