福岡県桂川町の有機農家古野隆雄さんが

西日本新聞 社会面

 福岡県桂川町の有機農家古野隆雄さんが、金属製松葉ぼうき(熊手)を活用して考案した「除草すき」を取材した。松葉ぼうきの針金がばねのような性質を持つことから、畑で引くと先端は深さ約1センチを維持。作物の生育初期は雑草の根が浅いため、雑草だけを掘り起こすそうだ。

 除草作業が大幅に短くなり、導入した人から「腰が痛くなくなった」などと喜ばれている。古野さんの発想力に驚くとともに、有機農業を広げるためアイデアを独り占めせず、作り方を広く発信する姿勢にもうならされた。

 農林水産省によると、耕地面積に占める有機農業の割合は昨年4月時点で0・5%。国が掲げる「おおむね2018年度までに1%」の目標達成は厳しそうだが、背景には除草などに労力がかかることもあるという。「農業とは本来、楽しい仕事のはず」と語る古野さんの思いとともに、有機農業がさらに拡大することを願った。 (田中良治)

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