【備えは】梅雨到来「早めの避難を」 53年の大水害念頭に 門司区 自治会レベルで注意徹底

西日本新聞 北九州版

 梅雨入りし、北九州地区も災害級の大雨への警戒が続く。西日本豪雨で2人が土砂崩れの犠牲になった門司区では、自治会レベルで注意を徹底するなど備えに余念がない。大里東校区自治連合会の森川裕久会長(78)は1953年の大水害も念頭に「とにかく早めの避難を」と強調する。

 大里東校区は、昨年7月6日、斜面に造成された住宅地で土砂にのみ込まれた夫婦が亡くなった門司区奥田の隣の校区。やはり斜面の住宅地が多く、西日本豪雨では土砂が流れ込む直前に家を逃げだした女性もいた。

 森川会長は校区内の58町内会を統括する。町内会長会議では、避難情報に応じた早期避難を「口を酸っぱくして」呼び掛け続けた。それでも一人一人に伝わっているか心配で、6月22日は山裾に位置する6町内会の会長と、町内で複数世帯を取りまとめる班長を集め、市消防局や危機管理室による研修会を開いた。

 校区内の土砂崩れを見た森川さんは、53年に北九州を襲った水害を思い出した。「北九州市史」によると、旧門司市では139人が死亡し、山崩れは620カ所に上った。中学生だった森川会長も土砂崩れの光景を覚えている。その後しばらく大きな災害はなかったが「また必ず起こる」と確信した。

 昨年の豪雨時、市民センター近くの大川の水量が増え、一部で道路が冠水していた。森川会長は「避難が遅れると移動にも危険が伴う。命を守るには積極的に避難するしかない」と早い避難を訴える。

 昨年、避難所となった大里東市民センターは、懐中電灯や毛布などの保管場所を一覧にまとめた。職員が被災してセンターに来られない場合、住民だけで避難所を運営できるようにする工夫で、センターの事務室に掲示している。

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ