「依存症の自覚を」 専門医が警鐘 宗像で断酒連盟大会

西日本新聞 ふくおか版

 飲酒運転などアルコールが原因の社会問題をなくそうと取り組む全日本断酒連盟の九州ブロック大会が30日、宗像市久原の宗像ユリックスで開かれた。かつて依存症だった会員や家族が体験を語り合い、断酒を継続することを確認。長年、依存症患者を診察する雁の巣病院(福岡市)の熊谷雅之院長が記念講演した。

 断酒会は1958年、飲酒による問題に悩む当事者の自助組織として発足。酒への依存で家庭を壊したり、仕事で失敗をしたりした体験を語り合い、互いを認め合うことで酒を断つことを目指している。大会には九州各地の会員など約700人が参加した。

 講演で熊谷院長は「全国に約107万人いると思われるアルコール依存症者のうち、医療機関にかかっている人は約4万人にすぎない」「飲酒運転を起こす人の3人に1人は依存症傾向があるのに、気付かずに運転している」として、現状に警鐘を鳴らした。

 また、アルコール依存症とうつ、自死との関連の高さも指摘し「酒をやめようとしてやめられず、自殺に至る人もいる。『やり直せばいい』とあきらめず治療を続け、断酒につなげることが大切だ」と話した。

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