熊本で避難勧告 12市町村22万人

西日本新聞 社会面

 九州では30日、熊本県を中心に災害発生に備え、自治体などが警戒に当たった。同県では午後2時時点で12市町村の9万1736世帯、22万1921人に避難勧告が出ており、宇城市と上天草市で計2棟が床上浸水し、同市や熊本市、氷川町で計14棟が床下浸水する被害が出た。

 九州自動車道の益城熊本空港インターチェンジ(IC)‐八代IC間は30日朝から通行止め。福岡と宮崎や鹿児島を結ぶ西鉄高速バスが終日運休となった。JR九州も豊肥線など一部区間で運転を一時見合わせた。肥薩線の八代‐吉松間では、1日の始発から運転を見合わせる予定。

 30日未明から暴風雨となった同県阿蘇市一の宮町坂梨の山本みわさん(69)は午前8時すぎ、夫と近所の1人暮らしの知人と一緒に、指定避難所の中学校体育館へ自主避難した。11人が死亡、約800戸が浸水した1990年7月の豪雨で自宅が土砂崩れに巻き込まれて以来、早めの避難を心掛けているという。

 山本さんの自宅は、黒川の源流となる根子岳の麓にある。当時は夫や高校生の息子と暮らしており、被災当日は3人とも外出していて難を逃れたが、近所の人が犠牲になった。82年に建て替えた自宅も1階が土砂に埋まった。

 「災害に遭った人でないと分からない。トラウマになっていて、風雨が強まると胸がドキドキする。大雨情報を伝えるテレビも、怖くて見られない」と話した。

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