勇壮ばちさばき400周年祝う 小倉祇園太鼓始まる

西日本新聞 北九州版

 小倉の祭りの夏が始まった-。1日にあった小倉祇園太鼓の打ち初め式では、力強い太鼓の音が響き渡り、恒例の山鉾(やまほこ)のすす払いも行われた。祭りが始まって400周年の今年は、太鼓の体験ツアーが企画されたり、節目を祝う祝賀会が開かれたりと、イベントも盛りだくさんだ。

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大門町山車1年のすす払う

 祭りでかつて使われた山鉾(やまほこ)(山車)の一つで県の有形民俗文化財の「大門(だいもん)町山車」のすす払いが1日、小倉北区役所(小倉北区大手町)であった。大門町山鉾保存会の会員らははたきで山車のほこりを落としたり、布で拭き上げたりした。

 山車は戦後間もない頃まで、各町内が引いて祭りに参加していたが、次第に太鼓を載せた「太鼓山車」に代わっていったという。大門町山車は1888年の建造で、高さ約4・4メートル。「大門町」と書かれた額が掛かり、軍配や竜などの彫刻が施されている。

 大門町山車は現在、同区役所1階で常設展示されており、この時期に毎年すす払いを行っている。同保存会の藤島研二郎代表は「今年は400周年の節目。心新たに、きれいにした」と話した。

 大門町山車を含む県有形民俗文化財の山鉾5基は18日から21日まで、JR小倉駅JAM広場で展示される。

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祝賀会 祭りの変遷を紹介

 今年400周年を迎え、3月には国の重要無形民俗文化財(重文)に指定された小倉祇園太鼓の記念祝賀会が6月30日、小倉北区のリーガロイヤルホテル小倉で開かれ、太鼓の伝統を後世に伝える基調講演やパネル討論があった。関係者約350人が参加し、7月から始まる祭りの成功を誓った。

 基調講演には、重文指定に向けて北九州市が設置した調査委員会の段上達雄委員長が登壇。太鼓の写真を示しながら、山車の形状や祭りの変遷などを説明した。段上さんは「江戸時代から受け継がれた太鼓が現在の小倉祇園太鼓に発達した。少しでも今の形を将来につなげてほしい」と述べた。

 パネル討論では、市教育委員会の田島裕美教育長が「祭りはもちろん、太鼓塾などを通して子どもの頃から太鼓に触れる機会をつくることが大事」と話した。

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13日体験ツアー参加者募集

 NPO法人「北九州タウンツーリズム」は13日午後4時半から、小倉祇園太鼓の体験をしたり、歴史を学んだりするナイトツアーを行う。祭りを運営する小倉祇園太鼓保存振興会が協力する。

 北九州市立文学館で開催中の小倉祇園太鼓の歴史展「四百年の鼓動」を、同会会員による特別解説で見学。太鼓の体験後、祭りに参加する地元の人らと食事をしながら交流する。小倉城の見学などもある。

 ツアー時間は約4時間で、参加費3000円(食事や保険代など)。対象は20歳以上、定員20人(先着順)。食事の手配のため、10日以降のキャンセルは不可。雨天決行。

 問い合わせや申し込みは北九州タウンツーリズム=info@ktq-tourism.jp

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